会長挨拶

会長 岡田 有司

第19回日本褥瘡学会近畿地方会学術集会
会長 岡田 有司
大手前栄養学院専門学校 栄養学科

 このたび、第19回日本褥瘡学会近畿地方会学術集会を「教育と臨床を繋ぐ」というテーマのもとに2022年3月13日(日)に千里ライフサイエンスセンターで開催する予定をしておりましたが、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みて、 我々医療従事者は感染拡大のリスクを最小限とすることを第一とすべきと考え慎重に検討を重ねて参りました結果、WEB開催とすることに決定いたしました。
 具体的にはオンデマンド形式での配信を行い、3月13日(日)より一般演題の配信を開始、準備でき次第、特別講演、シンポジウム、教育講演の配信を開始いたします。
 開催方式の変更という決定になりましたこと、どうぞ事情を理解していただいたうえで、ご容赦いただきますようお願い申し上げます。なお、詳細につきましては追ってアナウンスして参りますので、今しばらくご猶予の程よろしくお願い申し上げます。

 日本褥瘡学会近畿地方会は、近畿地方における褥瘡や創傷管理に関する教育、研究、専門的知識の増進・普及を図り、合わせて褥瘡の予防及び医療の向上と充実に貢献することを目的とし、学術集会は2004年より開催されています。多くの医療従事者が褥瘡対策未実施減算以降、褥瘡対策に取り組んできておられますが、同様に医療従事者養成校におきましても医療現場への医療従事者の輩出を目的に褥瘡ケアの卒前教育、褥瘡ケアおけるチーム医療の教育に取り組んでおります。しかしながら教育特に卒前教育と実臨床には大きな乖離があることもわかってきております。

 本学術集会は「教育と臨床を繋ぐ」をテーマに掲げました。医学の進歩、高度化・複雑化、高齢化の進行などに伴い褥瘡を取り巻く環境や治療も日々変化を遂げています。臨床現場では多くの医療職種が患者さんにかかわり、多職種連携で褥瘡ケアが行われております。今回の学術集会では日々の褥瘡ケアのご発表だけではなく、臨床現場に医療従事者を輩出する医療従事者養成校の教育と臨床現場の乖離を少しでも埋めることができるような活発な情報交換の場となる学術集会になることを願う次第です。