第18回日本褥瘡学会近畿地方会学術集会

会長挨拶

第18回日本褥瘡学会近畿地方会学術集会
会長 神人 正寿
和歌山県立医科大学 皮膚科

会長写真

このたび第18回日本褥瘡学会近畿地方会学術集会を2021年3月7日(日)に和歌山県和歌山市の県民文化会館にて開催させていただきます。これもひとえに会員の皆様ならびに関係各位のご支援のおかげとあらためて深謝申し上げます。

本会を開催するにあたり、「人口減少と高齢化に負けないみんなの和」というテーマを設定させていただきました。従来より地方会ではチーム医療・地域・連携というのが一貫したキーワードとなっています。実際、皮膚科医の立場から申しますと、全ての疾患において多業種による診療・ケアがなされるべきですが、それが実現されている数少ない疾患が褥瘡であり、診療の一つの理想形だと感じています。翻って和歌山の近畿における特徴として人口減少率と高齢化率が最も高いという点があり、褥瘡を取り巻く環境は一段と厳しいものがありますが、チームや地域の和をもって、我が国全体が今後迎える課題を先取りするような形で診療を行っていきたいと決意を新たにし、本会をそのような観点からより良い診療について皆さまと共にあらためて考える場にしたいと存じます。

第17回が残念ながらコロナウィルスの感染拡大のために中止になったため、2年ぶりの学会開催となります。また、和歌山では第7回以来の開催です。アクセスの悪い地域での開催となりますが、会場は和歌山城のすぐ近くにさせていただきましたので、この機会に足をお運びください。3月初旬はまだ寒さの残る時期でもありますが、医育機関および第一線の臨床の場で活躍する様々な立場の医療関係者が最新の臨床的な知見や情報を交換できるよう、そして何より楽しんでいただけるよう、スタッフ一同、鋭意準備を進めております。例年同様の褥瘡ケア関連用品や褥瘡対策機器等の展示はもちろん、好評のハンズオンセミナーにできるだけ皆さまがご参加いただけるようにプログラムを作成しておりますのでご参加を心より祈念しております。そして、本学会の成功のためさらなるお力添えをいただきますようお願い申し上げます。